人真似でオリジナリティがなかった
オーディション時期 2002年
男性、受験時の年齢 17歳
オーディションを受けた経緯
私が、10代の頃のお話なのですが、当時、音楽が大好きで歌手・アーティストになりたいと考えていたため、試しに音楽部門のオーディションを開催しているレコード会社に応募したのです。
オーディションに向けて頑張ったこと
その、オーディションでは次世代を担うアーティスト大募集ということで、ポピュラーなJ-POP向けのオーディションでありました。自分で言うのも何ですが、歌に関しては自信があった私。
と、言うのも、以前から周りの評判は良く、ある有名アーティストの声質、歌い方等に似ていたため、『これだけ周りのみんなも上手いと言ってくれるし、けっこう良いとこまでいくんじゃないか?』と、内心は思っていました。
オーディションが間近に迫る頃には、連日、カラオケ等で練習していたのを今でも覚えています。
オーディションで失敗したこと
そして、オーディション当日、少し緊張はしたものの、無事に失敗することもなく、自分の得意な曲を歌いあげた私ですが、オーディションの結果は残念ながら不合格。
歌い終えた後に、審査員の方がアドバイス的な言葉をくれたのですが、『歌がとても上手だけどオリジナリティー、個性が弱いかな』とのことでした。この時に私は感じたのですが、あくまでレコード会社が求めているのは、ものまねではなくオリジナリティー、そして、見る人を惹きつける個性が大事なのだなと思いました。
ものまねだったら上手な人はいくらでもいるけど、あくまで、このオーディションの目的は、次世代を担うアーティストの発掘であったので、その辺りのポイントが少しずれていたのかなと感じる出来事でありました。
失敗から学んだこと、今後の対策
このオーディションでは残念ながら不合格となり、私のオーディション体験記はこれで終了しました。その後は二度とオーディションを受けることはなかったのですが、非常に良い経験が出来たことは間違いないと思っています。
今後、アーティスト・歌手を目指す若者のアドバイスになるかわからないですが、あくまでも、ものまねではなく自分の長所を最大限に生かした歌唱法を磨くことをおすすめしたいと思います。最初はその長所に違和感を覚えるリスナーも多いと思いますが、今、日本を代表する有名アーティスト達も非常に個性のある方達ばかりなので、やはり、強烈な個性というのが、この激戦区の音楽業界で覚えられる、評価されるには大事なことだと思います。
ぜひ、今後の若者には自分の得意なところを伸ばしていって日本に素敵な音楽を届けてほしいと思いますね。