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俳優・野口大輔さんインタビュー

 連続ドラマ『えにしの記憶』に出演中で、今年から来年にかけても舞台出演が続々と決定している俳優・野口大輔さんにオーディションに合格するための秘訣やアドバイス、そして芸能活動をする上での親への説得の仕方などを伺いました。

 

野口大輔さんプロフィール

野口大輔さん

  2007年デビュー。ドラマ・舞台・映画の出演に加えラジオパーソナリティー、演劇集団アトリエッジのメンバーとしても活動中。
 近年ではTOKYO MX開局初連続ドラマ『えにしの記憶』やテレビ朝日『遺留捜査』にレギュラー出演。
 舞台では『銀河英雄伝説』(六本木ブルーシアター/青山劇場)や『流れる雲よ』(新国立劇場/全労済ホール・スペースゼロ 他)
 浅見光彦でお馴染みのミステリー作家・内田康夫の小説『靖国への帰還』(滝野川大ホール)の舞台化ではオーディションで主役に抜擢され主人公・武者滋中尉役にて出演。
 『宮本武蔵外伝〜我が宿敵は女子高生成り〜』(三越劇場)佐々木小次郎役が控えている。

野口大輔オフィシャルブログ
野口大輔Twitter

 

 

観た方に考えるきっかけを与えるような作品に携わりたい

 

──芸能界を目指したきっかけを教えてください。

 

野口大輔 大学の時にサークルの友人たちである広告モデルのオーディションに行ったんです。なぜかその時はみんなバイト感覚でオーディションに行けばそれだけでお金がもらえると思っていました。それでバイトを休ませてもらってオーディションに行ったのですが、当然オーディションを受けてお金がもらえるわけもありませんでした。意気消沈していたところ、たまたまオーディションを見に来ていた事務所の方にスカウトして頂いたのがきっかけです。ちなみにそのオーディションには落ちました。(笑)

 

──最初から芸能界を目指していたというわけではなかったのですね?

 

野口大輔 バイトの代わりになればいいなという感じで始めました。それが芸能界かどうかもわかっていないような状況でした。自分から目指した世界ではなかったですね。ただ続けていくうちに、観た方に何か考えるきっかけを与えるような作品に携わりたいと思うようになりました。2014年に舞台化された内田康夫原作『靖国への帰還』はメッセージ性も強く、何かを考えていただける作品だったと思います。

野口大輔さん

 

──『靖国への帰還』では主役で、しかも終始出演されていて大変だったと思います。

 

野口大輔 出ていなかったのはベッドで寝ていたシーンだけですかね。(笑)出演時間、セリフなど全てが膨大だったのですが、周囲のお力添えもあって作品を無事に全うすることができました。

 

──膨大なセリフをどうやって覚えたのですか?

 

野口大輔 とにかく余計な情報を耳に入れないようにしました。どこにも行かず、ほとんど家と稽古場を往復するだけの日々を送りました。苦労した分、俳優として自信にも繋がりました。

 

特技は将棋!

 

──趣味や特技がありましたら教えてください。

 

野口大輔 特技は小学生の時に覚えた将棋です。今でも毎日欠かさず一局は指しています。中学生の時に日本将棋連盟の初段をいただきました。

 

──それはすごい!将棋が仕事につながったことはありますか?

 

野口大輔 将棋が指せることをアピールしていたところ、女流棋士を題材とした映画「二人の女勝負師」に立会人役として出演することができました。撮影場所が千駄ヶ谷にある将棋会館の対局室だったんです。普段プロの方が指しているあこがれの場所に入れてとても嬉しかったです。撮影の時に、奨励会の子がいたので指してみましたがボロ負けしました。さすがにプロを目指す人は違います。将棋にまつわる仕事も今後やっていきたいと思います。

 

──特技が仕事につながるというのは素敵ですね。その他、最近ハマっているものはありますか?

 

野口大輔 最近はハワイにハマっています。ここ数年は毎年行ってます。空港降りた時の空気がカラッとしていて違う国に来たんだなあって感じがたまりません。最初に行ったときはネットのつなげ方が分からず、そのため携帯を触りもしなかったのですが、何にも縛られない生活がそこにはありました。2回目以降は携帯を使えるようになったのですが、それでもビーチでぼーっとしていられます。普段はせっかちな性格をしているのですが、ハワイではのんびりとしていられます。ハワイで将棋を指すのが至福の時間です。

 

オーディションでは作品をイメージすることが大切

 

──オーディションについてお聞きします。オーディション履歴書を記入する際、気をつけていることはありますか?

 

野口大輔 当然ですが、原作物なら原作は読んだり観たりしますし、審査員が手がけた作品は必ずチェックしています。応募する作品によって写真や志望動機を変えていますし、「原作読みました」と志望動機に添えるだけでも大分違ってくると思います。たとえ面倒だとしても必ず一手間を加えます。やはり会っていただきたいですからね。

 

──写真をオーディションごとに変えるってすごいですね。

 

野口大輔 実は写真撮られるの苦手なんです。無理矢理表情を作るのは大変ですから。オーディションの際は、どんな仕事をやりたいのかをイメージします。そうするとこんな雰囲気で写真を撮りたいというのも自ずと決まってくると思います。例えば「靖国への帰還」のオーディション履歴書ではどことなく”昭和っぽさ”をイメージした写真にしました。

 

社長からは「女にもてようとするな」といわれた(笑)

 

──オーディションでの服装や髪型で気をつけていることはありますか?

 

野口大輔 自分が思う素敵な服装や髪型は選ばないようにしています。好きな服や髪型にせず、身体のラインが分かるよう、できるだけシンプルにしています。髪型もなるべくあげて素材を見やすいように心がけています。

 

野口大輔さん

──最初からそのように心がけていたのですか?

 

野口大輔 昔は全然違いました。とにかく自分の好きな服や髪型で写真を撮っていました。しかし、事務所の方に注意されました。「髪を切れ」「眉毛をいじるな」「シャギー入れるな」と。事務所の社長からは「女にモテようとするからそういう格好になる」と言われました。(笑)その時は嫌でしたけど、今になって分かります。自分のイメージに合う格好をしなさいということですね。もちろんこれはオーディションに限った話です。普段は好きな服を着てますよ。

 

緊張しないためには気負わないことが大切

 

──オーディションでは緊張することが多い方ですか?

 

野口大輔 私はあまり緊張しないタイプなんです。でも以前は自分の中で勝手に100点の自己PRを考えていたときがあって、その時は酷かったです。「こうしたい、こう見せたい」という思いが強くて、緊張が前面に現れて空回りしました。聞かれたことに答えるだけでいいんだと考えるようになったら楽になってガチガチに緊張することはなくなりました。

 

──緊張に弱い人のためにアドバイスなどありましたら教えてください。

 

野口大輔 まずは気負わないことだと思います。いくつかあるオーディションの中の1つなのだから、「このオーディションしかない!」みたいに思わないほうがいいですね。そしてとにかくリラックスすること。会場前に着いたら深呼吸したり空を見上げたりするとリラックスできます。時間に余裕をもって行動しましょう。遅刻ギリギリだと余裕がなくなって力を発揮できないこともありますからね。

 

──緊張しないために準備しておくことなどありますか?

 

野口大輔 オーディション後に楽しみな予定を入れるといいと思います。例えば次の日が休みの場合と、オーディション後すぐバイトの場合とでは、オーディションを受ける気持ちも変わるんじゃないかと考えています。なるべくフラットな状態でオーディションに臨めるようにしたいですね。あと、好きな飲み物を持参するのも良いかもしれません。私は温かいほうじ茶をよく持って行ってます。

 

自然と笑顔が出るように心がけています

 

──面接の話し方で気をつけていることはありますか?

 

野口大輔 なるべく簡潔に分かりやすくをモットーにしてます。長々と話しても伝わらないことが多いです。審査員の方も疲れているでしょうから。アピールするところは短く分かりやすく伝えるようにしています。後は姿勢ですかね。立ち座りの姿勢と面接に対しての姿勢に気をつけてます。それと、私は目が悪いので目つきが悪いと言われることがあるんです。真面目にやろうとすると睨んでいるように思われるんです。オーディションで審査員を睨んではいけませんから、笑顔を心がけています。笑顔でいようと思うことによって、心の余裕にもなります。

 

──家で笑顔の練習をしたりは?

 

野口大輔 いえいえ、いわゆる口角をあげてとかの笑顔の練習はしません。みんな普通に笑えると思うんです。オーディションではもうグシャグシャに笑いますね。女の子やアイドルを目指す人の場合はまた違うのかもしれませんが、私の場合は自然に笑顔が出るようにしています。

 

テンプレの答えは用意しない

 

──話す内容について気をつけていることを教えてください。

 

野口大輔 たまに一緒のグループの人が的はずれなことを言ってるなあって感じることがあるんです。それはきっとテンプレ(前から用意していた決まった答え)なんでしょうね。自己PRの練習で覚えたものをオーディションの場で出したんだろうと。いつも同じことを言ってるんだろうなあ。だから審査員の質問とは違った答えをしてしまう。基本的にオーディションでは何を聞かれるか分からないと思うんです。だから、聞かれたときに思ったことを正直に話そう。そう考えるようになりました。自己PRって”盛る”じゃないですか。でもそれを考えないほうがいい。私も完璧に受け答えできたなあと思ったときに落ちたことが何回もあります。逆にうまく話せなかったなあってときに受かったこともありました。オーディションでは何を観られているのかわかりません。練習のし過ぎはよくないんじゃないかとも思います。

 

──審査員もテンプレを見抜いてるんでしょうね。

 

野口大輔 私の場合は話す内容はわりと即興です。審査員はテンプレ回答を見抜いてると思います。またこのタイプかあ…って。あまりガチガチに話を準備していても、そのとおりに進まないこともあります。まったく準備しないということはありませんが、独自性を出すためにもその時に自分が感じたことをそのまま話すようにしています。グループ面接では、周りの方とかぶってしまわないように注意しています。どうしても話したいことがあっても、前の人とかぶっていたら、別の話をするか、いっそ話さないほうがいいかなとも思います。他の人と同じようなことを話しても印象には残りませんからね。

 

親には言葉と仕事で熱意を見せる

 

──親御さんに芸能界を目指すことを説得したことはありますか?

 

野口大輔 はい、親の説得には苦労しました。この仕事を始めたころ、親にはどうしても「気取ってる」って思われてたらしいです。地に足もついてないのにって。当時は確かにそうだったかもしれないです。でも最初から賛同してくれる親ってあまりいないと思います。

 

野口大輔さん

──親御さんを説得できない方に向けたアドバイスなどありましたら教えてください。

 

野口大輔 芸能界を目指す理由をしっかり親に伝えましょう。一回話して説得できなくても何度も自分の思いを話しましょう。言葉で思いを伝えるだけでなく、実際に自分の作品を親に観てもらい、真剣に本気でやっている姿を見せましょう。私の親も『靖国への帰還』を見てくれたとき、良かったよって言ってくれました。親が納得してくれるような仕事を続けていけばいつかは認めてくれると思います。とにかく続けることです。2年3年とやってみて「やっぱりやめた」では、「だからいったじゃない」って言われるに決まってます。オーディションに落ちて悔しくて苦しい思いをしてきた。そのうえで決まっていった仕事を続けていけば、親も見方が変わってくる。本当にこの仕事をやりたいんだと思ってくれるはずです。

 

取材・文 / 倉本浩栄 撮影 / 千葉伸吾

 

野口大輔さん今後の活動

第2シーズン放送中!
TOKYO MX ドラマ『えにしの記憶
毎週土曜日16:00〜16:30

 

11/26(木)〜11/29(日)
HYBRID PROJECT アトリエ公演
3rd satellite
十二夜』(新宿村Live)

 

2/24(水)~2/28(日)
Rising Tiptoe10周年記念公演
模範都市』(東京芸術劇場シアターイースト)

 

3/18(金)〜3/21(月)
『宮本武蔵外伝〜我が宿敵は女子高生成り〜』(三越劇場)
佐々木小次郎役

 

その他活動や詳細はブログやtwitterで!
野口大輔オフィシャルブログ
野口大輔Twitter

 

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