オーディションへの心構えも戦略的に! 孫子の兵法 作戦篇に学ぶオーディションの戦い方
オーディションにはどのような心構えで望めばよいでしょうか。
稀代の戦略化である孫氏は、自身が著した孫子の兵法の作戦篇において、戦いは準備をしっかりして迅速に勝つことが重要であると説いています。
- 結果を恐れない
- 準備をしっかりと
それでは孫氏の言葉とともに順番に説明していきます。
結果を恐れない。
孫氏の言葉
兵は拙速なるを聞くも、巧久なるを未だみざるなり。
それ兵久しくして国利あるものは、未だこれあらざるなり。
対訳
戦いは早く切り上げよう。長引かせてうまくいったことはない。
無駄に長引かせて国家に利益があったことはない。
孫子の兵法のこの項は「兵は拙速を尊ぶ」と混同されることが多く、”作戦を練らずにとにかく行動すれば上手くいく”というニュアンスに誤解されることがあります。
そうではありません。この項において孫氏は「戦いが終わったらダラダラ続けず、すぐに次の目標に進みましょう」と説いているのです。
オーディションを受けると決めたなら速やかに行動を起こそう
オーディション情報を見て、十分に検討し「これはいける!」「これには合格したい」と決断したのなら、速やかに行動に移しましょう。
決めたら悩まずに、合格に向かって準備を進めましょう。
目的を常に確認する
オーディションは基本的に自分個人の戦い。
あなたは将来、芸能で活躍したいと思っているはずです。
その目的・目標を忘れないようにしましょう。
未来を見据え、堂々とした気持ちでオーディションに臨みましょう。
結果に一喜一憂しない
オーディションに臨むときは「落ちたらどうしよう」と不安になる必要はありません。
たとえオーディションに不合格になったとしても、それを引きずってはいけません。
縁がなかっただけです。次の目標に向けて切り替えましょう。
逆に合格したときも、いつまでも浮かれていてはいけません。
合格後の次の目標が見えているはずです。それに向かって進みましょう。
結果に一喜一憂せず、終わったら次の目標に向かって進む。それだけです。
準備はしっかりと
孫氏の言葉
孫子曰く、およそ用兵の法は、馳車(ちしゃ)千駟(せんし)、革車(かくしゃ)千乗、帯甲(たいこう)十万、千里に糧を送る。
即ち内外の費、賓客の用、膠漆(こうしつ)の材、車甲の奉、日に千金を費やして然る後に十万の師挙がる。
対訳
孫子は言う。戦いをするとなれば、戦車千台、輜重車(しちょうしゃ)千台、武装兵十万人を出動させ、さらに千里もの遠方まで食料を送らなければならない。
こうなると国の内外での費用や外交使節などの費用、兵器を補修するための膠(にかわ)や漆(うるし)などの材料、戦車や鎧などの補充で一日に千金もの大金が要る。これではじめて十万の軍が動かせるものである。
孫氏は戦いを始めるには相当の準備が必要だと説いています。
準備なしに戦ってはいけない
自分の力を過信するあまり、たいした対策もせずオーディションを受けてはいけません。
このようなやり方では効率が悪いですし、やがて疲弊します。オーディションにも何度も落ちるでしょう。
きちんとオーディションに合わせた計画や対策を立て、本番に臨みましょう。
そうすれば例え落ちたとしても、まずかったところを振り返って、次の対策に活かすことができます。
目安は7割
どれくらい勝算(合格の見込み)があれば、オーディションを受ければ良いのでしょう。
例えば、ソフトバンク創業者の孫正義さんはビジネスにおいて「7割勝算があるなら実行に移せ」とおっしゃってます。
もちろん、ビジネスとオーディションは一概に比べることはできません。
また、オーディションにおいて、勝算の正確な数値など出せるものではありません。
それでも「しっかり準備をしたから7割くらい勝算がある」という自信をもってオーディションに臨みたいところです。