オーディション選びは戦略的に! 孫子の兵法 始計篇に学ぶオーディションの戦い方

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オーディション選びは戦略的に! 孫子の兵法 始計篇に学ぶオーディションの戦い方

 オーディションに合格するための戦いは、オーディションを選ぶ段階から始まっています。

 

 稀代の戦略化である孫氏は、自身が著した孫子の兵法の始計篇において、戦いを始めるにあたっては次のこと重要であると説いています。

  1. 新しく事を起こすには、多くの時間や労力を費やす。
  2. 勝算がなければ戦わない。
  3. 敵の備えの無いところを攻めよう。ブルーオーシャン(競争相手の少ない場所)を狙おう。

 
 それでは孫氏の言葉とともに順番に説明していきます。

 

新しく事を起こすには、多くの時間や労力を費やす→慎重に考えて行動を起こそう

孫氏の言葉

孫子いわく、兵なるものは、国の大事なり、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。

対訳

 孫子は言う。戦争は国の大事であり、人の生死や国の存亡に関わったりする。だから慎重に考えぬいて行わなければならない。

 

オーディションを受ける際は慎重に考える

 孫子は「戦争を始めるには、多くの労力や時間を必要とするので、相当考えぬいて慎重に決めるべきだ」と説いています。勝算がなければ戦わない方が良いということです。

 

 オーディションは戦争ではありませんから、そこまで慎重に考えることはありません。だからといって闇雲に受ければ良いというものでもありません。

 

 特に理由もなく、なんとなくオーディションを受けたりしていませんか?

 

 そんな状態で受けても合格の可能性は低いですし、仮に合格したとしても、思っていたのと違ったと後悔することも少なくありません。

 

 オーディションを受ける際は情報をしっかり確認し、自分にとって本当にプラスになるかどうか検討してから臨みましょう。

 

勝算がなければ戦わない→オーディション選びの5つのチェック事項

孫氏の言葉

これをはかるに五事をもってし、これをくらぶに計をもってして、その情をもとむ。
一に曰く道、ニに曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法。
道とは民をして上と意を同じくするなり。ゆえにこれと死すべく、これと生きくべくして、そむかざるなり。
天とは、陰陽、寒暑、時制なり。
地とは、遠近、険易、広狭、死生なり。
将とは、智、信、仁、勇、厳なり。
法とは、曲制、官道、主用なり。
およそこの五者は、将は聞かざるなきも、これを知る者は勝ち、知らざるものは勝たず。

対訳

 5つの事を敵と比較し、計算し、敵と味方の実力を知らなくてはならない。
 その5つとは、一に道、ニに天、三に地、四に将、五に法のことである。
 道は、民と上の者との心を一つにするということである。そうすれば民は上のものと心を一つにして、危険をおそれず背くこともなくなるのである。
 天とは、陰陽や気温や時節のことである。地とは、戦場までの距離の遠近、地形の険しさ、進退が自由になれるかである。
 将とは、将軍の知恵、信義、兵士への思いやり、勇敢さ、厳しさのことである。
 法とは、軍の編成、官職の配置、物資の運用に関するきまりのことである。
 これら5つの事は、将軍なら誰でも知っているはずだが、これを本当に理解しているものは勝ち、よく理解できていないものは勝てないのである。

 

オーディション選びの5つのチェック事項

 戦いの準備をするにあたって5つのチェック事項があると孫子は説いています。
 すなわち道、天、地、将、法を指しています。
 それになぞらえれば、オーディション選びにおいては、次のことをチェックすると良いでしょう。

  • 道…そのオーディション対象(作品・イベント・事務所)は多くの人に感動を与えているか?
  • 天…そのオーディション対象は今の時代にあっているか?
  • 地…そのオーディションは自分にあっているか?自分の長所を活かせるか?自分の技量にあっているか?
  • 将…審査員や主催者は真摯であるか?公平か?
  • 法…オーディション対象の体制は十分か?

 もちろん自分にとって全てが完璧なオーディションは存在しないでしょう。
 それを踏まえた上で、ある水準以上の条件を満たしたオーディションを探していくことが大切です。

 

敵の備えの無いところを攻めよう→ギャップを見せよう

孫氏の言葉

兵とは詭道(きどう)なり。
ゆえに能うもこれに能わざるを示し、用うるもこれに用いざるを示し、近くしてこれに遠きを示し、遠くしてこれに近きを示す。

対訳

 戦争とは敵を欺く行為である。
 だから、自分に能力があっても敵には能力がないように見せ、ある作戦を用いるときも敵にはそれを用いないように見せたり、自分の軍が近くにいても敵には遠くにいるようにみせたり、遠くにいても敵には近くにいるように見せかけなくてはいけないのである。

ギャップで攻める

 例えばオーディションの歌唱審査を想定してみましょう。どの受験者も似たような楽曲を選んで審査員は辟易としています。そこであなたの出番が回ってきました。そこでギャップを有効に使ってみましょう。面接ではおとなしく真面目な印象だったのに、歌で急にパワフルになったりしたら、審査員の印象には残りやすいでしょう。ギャップを狙うなら、異性の歌をうたったりする手も考えられます。特に大きなオーディションでは印象に残ることで合格に一歩近づくことができるでしょう。
 ただし、奇をてらいすぎるのもいけません。デタラメなパフォーマンスをしたり、やりすぎて時間オーバーしたりする人は敬遠されるでしょう。
 どこかピンポイントであなたの長所をギャップとして見せましょう。
 審査員の想像していないところを突く。備えのないところを突く。これが孫子の兵法における本質のひとつです。

 

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