戦略的思考で合格しよう! 孫子の兵法に学ぶオーディションの戦い方

芸能の道を志すアナタのためのオーディションサイト

戦略的思考で合格しよう! 孫子の兵法に学ぶオーディションの戦い方

多くのオーディションに挑戦してもなかなか合格できずに悩んでいる方へ。
成功の鍵は戦略にあります。
オーディションの選択、準備、自己アピールを見直し、孫子の兵法を参考にした戦略的なアプローチで、審査員に納得してもらえるような存在になりましょう。
この記事が、あなたのオーディション攻略のヒントになることでしょう。

 

オーディションを孫子の兵法を使って戦おう

 

孫子の兵法とは

春秋時代に孫武が著した兵法の古典です。今なおビジネスや日常生活に応用できる普遍的な戦略を教えてくれます。
人生を豊かにするヒントやオーディションで勝利するための秘策が詰まっています。

 

 

【戦略その1】オーディションは慎重に選ぶ

勝てるオーディションに集中する

オーディションの成功は選択から始まります。孫子は「戦いに臨むには緻密な計画が必要である」と説いています。

孫子いわく、兵なるものは、国の大事なり、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり。
(孫子の兵法 始計篇より)

孫子は言う。戦争は国の大事であり、人の生死や国の存亡に関わったりする。だから慎重に考えぬいて行わなければならない。

 

無駄な戦いは避け、勝算のある戦のみに挑むべきです。
ただ闇雲にオーディションを受け続けても、精神的な疲弊を招くだけです。
そのオーディションが自分にとって本当に価値のあるものかどうか、慎重に判断しましょう。

 

ただし、慎重になりすぎていつまでもオーディションを避けてしまうのも問題です。
これは戦争ではなくオーディションです。慎重に考えた上で、それでも迷う場合は、直感に従うことも有効なアプローチの一つです。

 

5つの視点でオーディションを選ぼう

オーディション選びに迷った時は、孫子が説く5つのチェックポイントを基準にしましょう。

これをはかるに五事をもってし、これをくらぶに計をもってして、その情をもとむ。
一に曰く道、ニに曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法。
道とは民をして上と意を同じくするなり。ゆえにこれと死すべく、これと生きくべくして、そむかざるなり。
天とは、陰陽、寒暑、時制なり。
地とは、遠近、険易、広狭、死生なり。
将とは、智、信、仁、勇、厳なり。
法とは、曲制、官道、主用なり。
およそこの五者は、将は聞かざるなきも、これを知る者は勝ち、知らざるものは勝たず。
(孫子の兵法 始計篇より)

5つの事を敵と比較し、計算し、敵と味方の実力を知らなくてはならない。
その5つとは、一に道、ニに天、三に地、四に将、五に法のことである。
道は、民と上の者との心を一つにするということである。そうすれば民は上のものと心を一つにして、危険をおそれず背くこともなくなるのである。
天とは、陰陽や気温や時節のことである。地とは、戦場までの距離の遠近、地形の険しさ、進退が自由になれるかである。
将とは、将軍の知恵、信義、兵士への思いやり、勇敢さ、厳しさのことである。
法とは、軍の編成、官職の配置、物資の運用に関するきまりのことである。
これら5つの事は、将軍なら誰でも知っているはずだが、これを本当に理解しているものは勝ち、よく理解できていないものは勝てないのである。

 

この孫子の兵法の五事は、オーディション選びでは、次のように適用されます。

  • 道…そのオーディション対象(作品・イベント・事務所)は多くの人に感動を与えているか?
  • 天…そのオーディション対象は今の時代にあっているか?
  • 地…そのオーディションは自分にあっているか?自分の長所を活かせるか?自分の技量にあっているか?
  • 将…審査員や主催者は真摯であるか?公平か?
  • 法…オーディション対象の体制は十分か?

オーディション選びでは、これら5つの基準を心に留め、理想に近い、かつ合格が見込めるオーディションを見極めることが重要です。

 

オーディションを知り自分を知れば百戦危うからず

孫子は、敵と自分をよく知ることが、勝利つ鍵であると説いています。

彼を知り己を知れば百戦あやうからず。
彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ずあやうし。
(孫子の兵法 謀攻篇より)

敵のことを知って自分のことを知っていれば、百回戦っても全て勝てる。
自分のことを知っていても敵のことを知らなければ、1回勝って1回負ける(五分五分)。
敵のことを知らないし自分のことも知らなければ、どの戦いでも負けるであろう。

 

受けたいオーディションと自分の長所を深く理解しましょう。
そして、どのように自分を効果的にアピールできるかを考え、適切な対策を立てることが重要です。
このような準備をすることで、オーディションに合格する可能性が高まります。
逆に、自分の能力を理解せずに準備もなくオーディションに臨むと、合格の確率は大きく低下します。

 

自分の長所を探すヒントは、こちらの記事を参考にしてください。
オーディションに合格する自己PRの書き方

 

【戦略その2】しっかりと準備する

 

準備なしに戦ってはいけない

オーディションに挑む際は、準備を怠らないことが肝心です。
孫子も、何事も成功するためには徹底的な準備が必要であると述べています。

孫子曰く、およそ用兵の法は、馳車(ちしゃ)千駟(せんし)、革車(かくしゃ)千乗、帯甲(たいこう)十万、千里に糧を送る。
即ち内外の費、賓客の用、膠漆(こうしつ)の材、車甲の奉、日に千金を費やして然る後に十万の師挙がる。
(孫子の兵法 作戦篇より)

孫子は言う。戦いをするとなれば、戦車千台、輜重車(しちょうしゃ)千台、武装兵十万人を出動させ、さらに千里もの遠方まで食料を送らなければならない。
こうなると国の内外での費用や外交使節などの費用、兵器を補修するための膠(にかわ)や漆(うるし)などの材料、戦車や鎧などの補充で一日に千金もの大金が要る。これではじめて十万の軍が動かせるものである。

 

オーディションを受ける際にも適切な準備は欠かせません。
適切な準備をしないと、何度も不合格になるリスクが高まり、繰り返し不合格を経験することで心が疲れ、最終的には夢を諦めてしまう可能性があります。
オーディションに向けて計画を立て、適切な対策を講じましょう。
そうすることで、本番で成果を発揮することができます。
また、不合格になったとしても、準備をしていたおかげで反省点を次のチャレンジに活かすことができます。

 

速やかに行動を起こす

オーディション情報を入念に確認し、「これはチャンスだ!」と感じたら、ためらわずに行動を開始しましょう。
目標は合格ですので、準備を着実に進めてください。「落ちたらどうしよう」という不安を感じる必要はありません。

 

目的を心に刻み挑戦する

オーディションは、あなたの夢を実現するための第一歩です。
芸能界での輝かしい未来を目指し、その大志を心に刻み、自信を持ってオーディションに臨みましょう。
常に目的を視野に入れ、一歩一歩堂々と歩んでいきましょう。

 

結果に一喜一憂しない

孫子は、「戦いは早く切り上げよう。長引かせてうまくいったことはない」と説いています。

兵は拙速なるを聞くも、巧久なるを未だみざるなり。
それ兵久しくして国利あるものは、未だこれあらざるなり。
(孫子の兵法 作戦篇より)

戦いは早く切り上げよう。長引かせてうまくいったことはない。
無駄に長引かせて国家に利益があったことはない。

この節は「兵は拙速を尊ぶ」としばしば混同され、”作戦を練らずに行動すれば上手くいく”と誤解されがちですが、孫子の本意は異なります。
「戦いが終わったらダラダラと続けず、すぐに次の目標に進むべし」との教えです。

 

オーディションで不合格になっても、それを引きずることなく前に進みましょう。
縁がなかったと考え、次の目標に切り替えるのです。
一方、合格した場合も、過度に浮かれることなく、既に見えている次の目標に向かって進みます。
結果に一喜一憂せず、一つの段階が終われば、次の目標に向かって進む。それがすべてです。

 

【戦略その3】ギャップでアピールする

孫子は、「兵とは詭道(きどう)なり」と説いています。

兵とは詭道(きどう)なり。
ゆえに能うもこれに能わざるを示し、用うるもこれに用いざるを示し、近くしてこれに遠きを示し、遠くしてこれに近きを示す。
(孫子の兵法 始計篇より)

 

これは、戦争や戦略において、相手が予想もしていない変則的な方法が勝利の決め手になると説いています。
オーディションでこの戦略を活かすには、次のように行動します。

 

審査員の予想を裏切る、魅力的な長所を披露する

ギャップを活用して審査員に対して、印象深いパフォーマンスを披露しましょう。
この「ギャップ」とは、あなたの振る舞いや印象とは異なる、際立った魅力を指します。
たとえば、オーディションの歌唱審査を考えてみてください。
もし面接で控えめで真面目な印象を与えた方が、ステージ上で力強いパフォーマンスを展開したり、予想外の選曲をすると、審査員は驚くでしょうし、その記憶が強く残ります。
ギャップを利用して、審査員に強烈な印象を植え付けることが目標です。
あなたの隠された魅力を戦略的に見せることで、忘れられない存在になることができます。

 

オーディションをよく分析して、短所を長所に変えてアピールする

孫子は、不利な立場であっても、それを有利に転じなければ勝利はないと説いています。

孫子曰く、およそ用兵の法は、将、命を君に受け、軍を合し衆を集め、和を交えてとどまるに、軍争よりは難きはなし。
軍争の難きは、迂を以って直と為し、患を以って利と為す。ゆえにその途を迂にして、これを誘うに利を以ってし、人に後れて発し、人に先んじて至る、これ迂直の計を知る者なり。
(孫子の兵法 軍争篇より)

孫子は言う。戦争の法則の中で、将軍が主君から命令を受けて軍を編成し、兵士を集め敵と対陣するまでの、機先を制するための争いほど難しい物はない。
なぜ難しいかというと、遠回りの道でも近道と同じようにさせたり、不利な立場であっても有利にさせないといけないからである。遠回りの道でも敵を利益で誘い出せば、敵より遅れて出発しても戦場には先に着く。これが迂直の計を知るということである。

 

迂直の計とは、遠回りしているように見せかけて敵を油断させ、敵より早く到着する計略のことです。
不利な状況を有利に変えることが、機先を制する秘訣とされています。
オーディションにおいても、自分の短所を有利な長所に変えることが重要です。
例えば、もしあなたが普段緊張しやすい性格である場合、それを「集中力が高まる」とポジティブに転換して考えることができます。
この緊張を活かして、細部にまでこだわった丁寧なパフォーマンスを展開し、審査員に深い印象を与えることができます。
自分の弱点を理解し、それを強みに変えることで、他の参加者と差をつけることが可能になります。
オーディションを詳細に分析し、他の人にはない独自の魅力を発見しましょう。

 

奇をてらったパフォーマンスは避ける

相手の予想を裏切ることが目的だからと言って、奇をてらったパフォーマンスは控えましょう。
これは印象を良くする「ギャップ」とは異なり、不快感を与える「悪目立ち」につながることがあります。
例えば、オーディションで不必要に大きな声で自己紹介をしたり、変わった歌い方や過剰な演技をすると、目立つことは目立ちますが、審査員にとってはネガティブな印象を与えかねません。
また、パフォーマンスが長引いて時間オーバーとなると、審査員の評価がさらに厳しくなる可能性があります。
オーディションでは、自分の真の才能を適切に表現することが肝心です。
適度なオリジナリティとプロフェッショナリズムを持って挑むことで、審査員に良い印象を残しましょう。

 

【戦略その4】主導権を握る

孫子は、敵よりも早く行動することで、主導権を握ることができれば、戦いを有利に進められると説いています。

孫子曰く、およそ先に戦地に処りて敵を待つ者は佚し、後れて戦地に処りて戦いに趨く者は労す。ゆえに善く戦う者は、人を致して人に致されず。
能く敵をして自ら至らしむる者は、これを利すればなり。能く敵をして至るを得ざらしむる者は、これを害すればなり。
ゆえに敵、佚すれば能くこれを労し、飽けば能くこれを飢えしめ、安んずれば能くこれを動かす。
(孫子の兵法 虚実篇より)

孫子は言う。敵よりも先に戦場の有利な地に着いて敵が来るのを待てば、十分に準備ができ余裕もできる。敵よりも遅れて到着し、有利な地を占拠している敵を攻めると隊は疲労する。戦いに巧みな者は、相手を動かすことができ、相手に振り回されることはない。
敵をこちらの思うように動かすことができるのは利益を示して誘うからであり、敵をこちらの来てほしくないところに来させないようにできるのは敵にその害があるのをわからせるからである。
戦いに巧みな者は、余裕をもっている敵を疲れさせ、敵の食料が十分であればこれを飢えさせ、安心していれば動揺させることができる。

 

遅刻や忘れ物、準備不足があっては主導権を握れない

余裕を持って準備することで、相手に振り回されず、自分のペースで物事を進めることができます。
これはオーディションにおいても同じです。
遅刻や忘れ物、練習不足は、本番でのパフォーマンスに影響を及ぼし、合格が難しくなります。
日頃の生活から時間意識や目的意識を持って行動し、オーディションに臨む準備を怠らないことが大切です。
そうすれば、オーディションで落ち着いてパフォーマンスを展開し、審査員の質問にも冷静に答えることができます。

 

プレゼンテーション能力を身につける重要性

自分にしかない特性を前面に出し、審査員を感心させるためには、プレゼンテーション能力が欠かせません。
ただし、無理な演出は審査員に透けて見え、反感を買う可能性があります。
日頃から自身の長所や特技を見つけ、それを効果的に伝えるスキルを身につけましょう。
この能力が、オーディションで自分を際立たせる鍵となります。

 

【戦略その5】日頃からオーディションを意識した行動をしよう

オーディションの合格は、偶然や才能だけではなく、計画的で継続的な努力の結果です。
効果的な準備は、ただ漠然とオーディションを意識することではなく、具体的な行動として日々の生活に組み込むことが必要です。

オーディションのために日頃から”ネタ帳”をつけておこう

孫子は、時が来るまでは、勝ちやすい状況を作っておき、勝負に備えておくべきだと説いています。

孫子曰く、昔の善く戦うものは、先ず勝つべからざるを為して、以って敵の勝つべきを待つ。
(孫子の兵法 軍形篇より)

孫子はいう。戦いの上手な者は、まず味方を固めて敵に勝たせない態勢を整え、敵に確実に勝てる時期を待つようにした。

 

チャンスはいつ訪れるかわかりません。
オーディションが急に設定されたとしても、すぐにアピールできる内容を用意しておくのは難しいでしょう。
そのため、日頃から「ネタ帳」をつけて、面白い出来事や自分の長所を記録しておきましょう。
これらはオーディションでの自己アピールに非常に役立ちます。

 

わかりやすいキャッチフレーズをつくろう

孫子は、兵士の注意と行動を統一するためにシンボルが重要であると説いています。

軍政に曰く、「言うとも相聞こえず、ゆえに金鼓をつくる。視すとも相見えず、ゆえに旌旗をつくる」と。
それ金鼓旌旗なる者は人の耳目を一にする所以なり。人既に専一なれば、即ち勇者は独り進むを得ず、怯者は独り退くを得ず。此れ衆を用うるの法なり。
ゆえに夜戦い火鼓多く、昼戦に旌旗多きは、人の耳目を変うる所以なり。

古代の兵法書「軍政」には「口で言っても聞こえないからドラや太鼓を使う。指し示しても見えないから旗を用意する」とある。
そもそもドラや太鼓や旗は、兵士の耳目を統一するためのものである。兵士たちが統一されていれば、勇敢な者であっても勝手に進むことはできず、臆病な者であっても勝手に退くことはできない。これが大部隊動かす方法である。
だから、夜の戦いには火や太鼓をよく使い、昼の戦いには旗をよく使う。つまり、人の視聴に応じて使い分けるのである。

 

わかりやすいキャッチフレーズは、オーディションでの印象を強化し、審査員に記憶されやすくします。
効果的なキャッチフレーズを作るポイントとしては、本人の長所が際立つこと、リズム感が良いこと、そしてシンプルで覚えやすいことが挙げられます。
これらの要素は、審査員にあなたの存在を印象づけるのに役立ちます。
キャッチフレーズの作成には自己分析が必要ですが、周囲の意見を取り入れて最終的なフレーズを決めると良いでしょう。

 

【最後に】生兵法は大怪我のもと

オーディションで成功するには、孫子の兵法の戦略は大変参考になりますが、それだけに頼るべきではありません。
生兵法は大怪我のもとと言われるように、理論だけで臨むのは危険です。
実際の経験や具体的な練習を積むことが、本当の力をつける近道です。
準備を怠らず、自分の技術や表現力を磨くことが、オーディションでの成功につながります。
戦略を学ぶことも大切ですが、それを実践でどう活かすかが鍵となります。
戦略と実践のバランスを取りながら、オーディションでの合格を目指しましょう!

 

「孫子の兵法」入門にピッタリなオススメ本です

「孫子の兵法」を学ぶ最初の一歩として、まんがで身につく 孫子の兵法をオススメします。
このマンガは、複雑な戦略や古典的な教訓をわかりやすく、楽しく解説しています。
初心者でも孫子の教えの核心を理解しやすく、実生活やビジネスにも活かせる内容となっています。
興味を持たれた方は、ぜひチェックしてみてください。

このオーディションをチェックした人はこちらも興味があります

リンク

オーディション合格への道

 

 

最新情報をお届けします