志望動機の書き方
2024.8.16
オーディションに応募する際、志望動機には基本的に「このオーディションを受けようと思った理由」を書くことが求められます。
しかし、志望動機の書類は単なる形式的なものではなく、自分をアピールする絶好のチャンスです。
ただ「なぜ応募したのか」を書くだけではもったいないと思いませんか?
実は、志望動機を書くことの本質は、「私ならこのプロジェクトや団体にどう貢献できるか」を示すことにあります。
書類を通じて、自分の魅力や能力を最大限にアピールすることで、オーディションの審査員に「この人に会いたい」「この人と一緒に仕事をしたい」と思わせることができます。
本当に合格を目指すのであれば、志望動機にひと工夫を加え、他の応募者と差をつけましょう。
以下のポイントを参考にして、自分らしい売り込み方を考えてみてください。
オーディションの審査員や主催団体の過去作品は必ずチェックしよう
まず、オーディションに応募する際には、審査員や主催団体の過去の作品を必ず確認しておくことが重要です。
これは単なる「審査員へのアピール」や「おべっか」ではありません。
自分が「このプロジェクトや団体にどのように貢献できるか」を具体的にイメージするための準備です。
過去の作品や活動を理解することで、自分のスキルや強みがどのようにその団体に役立つか、より明確に伝えることができるようになります。
結果として、審査員にとっても印象に残る、内容の濃い志望動機となるでしょう。
芸能界で仕事をしたいと思ったきっかけを振り返ろう
次に、あなたが芸能界で仕事をしたいと思ったきっかけを思い出してみましょう。
なぜ、この業界を目指すことに決めたのでしょうか?
そこには、志望動機の根底にある「本当の理由」が隠れているはずです。
例えば、以下のような経験がきっかけになっていませんか?
- 子供の頃からファッション雑誌を読んで、モデルに憧れていた。
- 学芸会での演技が楽しくて、その経験から役者になりたいと思った。
- 雑誌で見たモデルのポージングや表情を真似して、自分も同じようにやってみたかった。
- クラスで注目を浴びることが好きで、自然と人前で表現することに興味を持った。
- 憧れの舞台に立つことを夢見て、ダンスや芝居のレッスンに通っていた。
- 映画やドラマ、舞台作品をたくさん見て、その世界に憧れていた。
幼い頃の憧れや、あなた自身の性格や経験が志望動機に反映されるはずです。
志望動機のネタを見つけよう
志望動機がなかなか思い浮かばないという方に向けて、いくつかの質問を用意しました。
この質問に答えることで、志望動機のヒントを見つけられるでしょう。
- 将来の具体的な目標は何ですか?このオーディションに合格することで、その目標にどう近づけますか?
- 憧れの人物は誰ですか?その人のどんな点に憧れているのですか?
- この作品や団体を好きになったきっかけは何ですか?
- 今、自分が力を入れて頑張っていることは何ですか?それは、このオーディションにどう役立つのでしょうか?
これらの質問に真剣に答えることで、あなたの志望動機がより具体的で説得力のあるものになるはずです。
正直なところ……
最後に、正直な話をしましょう。
実際には、志望動機を重要視するオーディションはあまり多くありません。
なぜなら、どんなに志望動機が素晴らしくても、あなたの能力や外見がオーディションの要件に合わなければ、合格には繋がらないからです。
それでも、「オーディションサイトを見て良さそうだったから」「アイドルをやってみたかったから」「目立ちたかったから」などの浅い理由だけでは、審査員に「この人は本当にこの仕事に真剣なのだろうか」と不安を与えてしまうこともあります。
当落線上に2人の候補者がいた場合、やる気や情熱が伝わる志望動機を書いた方が、選ばれる可能性が高くなります。
したがって、志望動機は決して軽視せず、しっかりと書きましょう。
志望動機の例
志望動機の例を紹介します。
志望動機は、就職の履歴書ほどかしこまった文体でなくても大丈夫です。あなたの熱意が伝わる内容であればOKです。
「劇団壮年座 新作舞台オーディション」の志望動機
以前、劇団壮年座の「真冬の朝の悪夢」を観たことがあります。その際、ユーモアを交えながら壮大な展開が繰り広げられる舞台に、心が躍りました。
今回の新作オーディションの開催を知り、昔から抱いていたプロの舞台に立つという夢を、壮年座で叶えたいと思い応募しました。
私の元気で物怖じしない性格を、舞台の上で最大限に活かしたいと考えています。
※劇団壮年座は架空の劇団です。
「ゲームアプリ ドキドキメタグラフ 声優オーディション」の志望動機
ホームページで公開されていたサンプル版をプレイしました。気づけばあっという間にファンシーな世界観に引き込まれ、夢中になっていました。
キャラクターの中では、トポロちゃんが一番好きです。実際にプレイしながらトポロちゃんの声を当てて楽しんでいました。
声優は子供の頃からの憧れです。もし選ばれたら、大好きな「ドキメタ」の世界観を壊さず、素晴らしい作品に仕上げるために全力を尽くします。
※ドキドキメタグラフは架空のゲームアプリです。